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BTSのMMA2020ダンスブレイクシーンをマイケルジャクソンと照合、しゃぶりつくす

MMA2020のBTSのパフォーマンスでDynamiteのブレイクダンスシーンやばすぎて叫びまくってルームメイトに怒られたたなかですアンニョン!

ちょっとマイケルジャクソンのホビチャンやばすぎたのと、BTSがまじで79年のガチディスコを音素材にしてきたので(多分)勝手に講釈して、例のごとく妄想垂れ流しをします。

今回の流れとしては、数秒ごとに映像を止めながら、マイケルジャクソンに関するリファレンスを勝手に洗い出して(日本語で何て言います?引用元を表示する?)、その後80年代のアフリカンアメリカンのディスコを探り、彼らのアイデンティティを形成する一部のアフリカンアメリカンカルチャーについて思いをはせますよ(修論書かなきゃいけないのに何をしているんだ私は)。

下のリンクはちょうどダンスブレイクから始まるようにしました、見て(強制)

youtube

なお、今回マイケルジャクソンを扱うにあたり彼のペドフィリア疑惑についてももちろん触れます。音楽とミュージシャンを切り離して考えることはできませんし、つらい思いをした人を踏んづけてまでマイケルジャクソンを神格化することは絶対にしたくないので。

 

 

イントロの吐息×ビートはMJ伝説のミュンヘン公演から

15:26-15:35の最初10秒間、フィンガークラップ的なビートにブレスのエコーが聞こえますね、はい、リンクはっとくから確認して。(7:32から始まるようになっているから見て)(狂気)

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これは、マイケルジャクソン(以下MJ)がミュンヘンで97年に行ったHIStory World Tourの伝説の公演They Don't Care About Usイントロからの引用ですね(決めつけ)

これね0:22-0:30あたりよ。(0:22から始まるようになっているから見て)(狂気)

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この曲は差別批判した曲で(ユダヤ人を侮辱する問題的な歌詞もあるけれど、MJは意図せず用いたことをのちに謝罪している)特に2020年大きく広がったBLM運動を彷彿をさせることもできなくもないですね。だってBTSとARMYが #MatchAMillion でBLMにミリオンダラー寄付したのも今年だったものね。

www.vulture.com

マッシュアップビートはBillie Jeanか

いや、普通に考えてDynamiteのビート使ってるだけなんだけど、私は瞬間的にビリージーン始まるんか⁉って思ってここでOMG!Bille Jean⁉と叫びました。

15:35-15:44のところです(15:35から始まるようになっているから見て)(狂気)

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はい、ではBillie Jeanのイントロドラム聴いてください。

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ね?Dynamiteはもともとダウンビートにハンドクラップサンプリングして入れてるけどベース一緒やん?これは聴いた瞬間OMG!!Bille Jean!!!!!って叫んだ私悪くないでしょ?

怒涛のMJ代名詞まつり

MJの超アイコニックなFigure(日本語で何ていうかわすれた)あるじゃないですか、白手袋にラインの入ったズボンにハットに…みたいな。

例えばザ・マイケルジャクソンみたいなブルネイの公演のこれとかなんですけど、

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で、ソニョンダンのパフォーマンスを振り返りましょう。

まず、15:36-15:49のところです(15:36から始まるようになっているから以下略)

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まず15:44-15:45のところでHuuu!っていってるのはもろにMJですね。

それからホビチャンが15:48のところでハットをかぶるところで私はAaaaaaaaaaaa!!!!!と叫びました(本日2度目)

だって、だって、まさに先にあげたブルネイのビリージーンなんだもの。

ちょっと15:48のところもう一度見て、私なみだ出てきちゃった、本日20回くらいみてるんですけど(オスロ時間の夜中の2時をまわりました笑 いいかげん寝なきゃ笑)

チョット15:36-15:49までもう一回みてよ(15:36から始まるようになっているから以下略)

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HOBI.......

そしてそして、15:48からJ-HOPEが華麗に踊っているうしろでぴょこぴょこJINやグクが飛びだしてるじゃないですか、これただかわいいだけじゃなくて、ちゃんとMJのカリオグラフをソニョンダン的に解釈してやってんのよ!!!!!!!

ひとまずおちついて、ソニョンダンのぴょこぴょこを見ましょうか。

15:48-15:55までもう一回みてよ(15:48から始まるようになって以下略)

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はい!かわいい!!で、次にMJのくっそ有名なスムースクリミナルの無重力ダンス

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これたしかなんか靴に仕掛けがあるとかだった気がするんですけど(うる覚えBTSはこの無重力ダンスをモチーフに、7人だからこそできる表現に変えたんじゃないかなって思うんですよ。

MJが横から見た傾きをパフォーマンスしたのに対して、BTSは正面から見た傾きでパフォーマンスをしています(日本語がおかしいですね、でも!!伝われ!!!)

BTSがやっている斜め傾きって、前後にいるメンバーの支えがあってはじめてできることですよね。つまり、前だか後ろにいるメンバーを柱代わりにしがみついて初めて傾きができるというか...傾き傾きって言ってますけどI mean.. like 45 degree lean.のことです。

まあ要するにソニョンダン尊いな~ということが言いたいです。

そして15:57-15:59でついにJ-HOPEがハットを投げる様がかっこいいったらありゃしない、はい注目!!!(15:57から始まるよ以下略) 

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これはもちろんMJが1:56でやっているハット投げとまったく同じスタイルですね、助けてかっこよすぎて死にそうホビチャン好き...

MJのハット投げ

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で、このあとのゴリゴリのベース音がふと聞こえて私は発狂して叫びまくりました、CHIC!!!! CHIC!!!!!CHIIIIIIIIICCC!!!!!!!

(テーブルばんばんたたきながらこれ言ってたので、これでルームメイトに怒られました)

ガチでFunkyなDiscoをぶつけてきたBTSのアーティスト性

実は私が一番興奮したのは急にゴリゴリでプリップリなベースが聴こえてきた8:06あたりでした。楽器つかってんのかよぉぉぉぉみたいな。(オクターブでちょっとスラップ気味に引いてるやつね)

15:59-16:10でくらいで特に16:03-5あたりに注目して!!!(15:59から始まるよ以下略) 

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あ、ちょっとその前の(私が上で話したソニョンダンのカワイイ)45 degree leanでブィーンみたいな音聴こえると思いますが、それはプリンス(パープルが代名詞のファルセットR&B,funk regendね(Prince (musician) - Wikipedia)のRaspberry Beretを勝手に思いだしたりしたけどこれはたぶん超感覚的な問題だわ。無駄に言うだけ言ってこれは放置しとく。(Coherentさ丸無視でいいの、提出するEssayじゃないもの~)

さて、もとに戻ると、このオクターブでちょっスラップ気味で、ぶいーんぶいーん指スライドさせてる音聴こえますよね、めっちゃファンキーじゃないですかラリーグラハムかよみたいな(一番良いBoseのヘッドフォンは残念ながら日本に置いてきてしまったので中古のやっすいヘッドセットで代用しています、もしかしたらスラップなんてしてないのかも笑 そもそも笑)

こんな瞬間最大風速ファンクのタイミングが、ちょうどテテの素晴らしいお顔がアップになる16:03あたりで、もう音も画像も最高潮を迎えるんですよ!!!

16:03からのおいときますね(もはや狂気)

  1. youtu.be

あ、ちなみにラリーグラハムはベーシスト界の巨匠でスラップの生みの親です。(私が好きな映像おいときます。ベーシストは必修なのでテストにでますhttps://youtu.be/_lIbvj2EBqM

で、この手のファンキーなベーシストで、かつディスコにもまたがる外せないのがバーナードエドワーズなんですが、この3:28から始まるベースラインはのちのヒップホップにも影響する超重要ベースラインですここはまじでテスト出ます、

youtu.be

このグルーブ、めっちゃBTSのダンスブレイクシーン、特に8:07あたりに感じませんか?感じますよね。感じてくれ。

このバーナードエドワースがいたバンドがChicっていう、私が叫んだバンド名なのですが、かつてディスコブームの時にマジモンのアフリカンアメリカンなディスコやってたのがChicなんですね。白人がまねしたぽわんぽわんなディスコじゃなくて。

このバーナードエドワーズのGood timesベースラインに限らずですが、80年代ディスコは、のちにヒップホップのサンプリングベースになり、世界中を席捲するわけですが、そういや、BTSの音楽的なコアな部分ってヒップホップですよね。

今回、そのサンプリング元となるディスコを、BTSMMAの舞台できっちり原点回帰的に使ったんじゃないかなって思ったら、興奮して眠れなくなっちゃった笑

ちなみにChic、さっき私がMentionしたバーナードエドワーズがいたバンドですね、のギタリストにナイルロジャースっていうこれまた超大物ディスコギタリストがいるのですが、この人の代名詞ともいえるのがカッティングで、これまたDynamiteでも超効果的にちゃきちゃき入れてましたよね、ナイルロジャースいるのかよってぐらいに。

話が脱線しまくっていて恐縮ですが、2020年総括的な位置づけとしてのMMAパフォーマンスに、ぽっやっぽやした適当でぃすこではなくて、ファンク由来のガチのディスコな音作りのダンスブレイクをぶっこんできたということが言いたいのです、私は。2020年、もちろん大きな出来事はCovid19のパンデミックではありましたが、それと同時にBLMも大きな出来事だったと思うのです、なぜなら世界中でデモが起こっていましたから、私の住む北のヨーロッパでも。音楽に誠実に向き合う彼らが、きちんとアフリカンアメリカン由来の音に向き合ったことは、私にBTSとARMYがInstitutionalized rasismにNOを表明したことを思い出させました。

触れられずにはいられないMJとペド疑惑

いまいち日本含むアジア圏の雰囲気がわからないのであれですが、昨年(ロンドンにいた)ヨーロッパでは、ドキュメンタリーLeaving Neverland公開とともに(この映画は、マイケルジャクソンのペド疑惑をaccuseするものだった)MJの一連の作品をキャンセルするにはあまりにも業績がでかすぎる(だってPopの帝王だもの)ためにたくさんの戸惑いの声が上がりました。

この問題は多面的な要素をはらんでいて、ひとつはペドフィリア(大人が子供を搾取する)問題、もう一つは人種(被害者が白人であることもあり、白人男性が言うことは常に正しいのだという心理バイアスを含む社会構造)、単純に判断がつくにはあまりにも複雑すぎるという問題があります。(社会構造的に判断つかないようにできている、とも言える)(最低な社会ですね、私たちの生きる社会というのは)

人によっては、もうこれまで通りMJを単純にPopの帝王だとか彼の音楽を消費することはできない、という人もいれば、彼の業績に変わりはない、という人もいてこれは人によってどうとらえるか様々です。

(参考:'Too big to cancel': can we still listen to Michael Jackson? | Michael Jackson | The Guardian)

私は、確かに彼の作品すべてをキャンセルするほど単純には判断できない(だって、もし彼をAccuseするだけならそれは白人男性の言うことは常に正しい、というバイアスに加担する可能性もある)、けれどだからといって現に被害者がいるかもしれないことを丸無視して自分だけMJの音楽を楽しむこともできないです。ということで、せめて「BTSすごい、MJすごい」だけで終わらせるのではなく、MJに関しての一連のことをMentionぐらいはしないといけないという責任感で、このセクションも書いています。

あとは、こういうこときちんと向き合わなきゃいけんなということはARMYの皆さんを見て学んでいるというのもあります。

こういう機会をくれてありがとう、BTS.

まとめ

なんだかとりとめがなくなりましたが、ダンスブレイクシーンをアホみたいに繰り返しみて、Referenceのソースを探す旅にでてみてとても楽しかったのは事実です。

明日のMAMAのパフォーマンスも楽しみですね。韓国との時差にまけず(8時間)、これからも彼らのパフォーマンスを見ていきたいです。特に7人の姿!ま、今日のパフォーマンス、私には7人見えたけどね!!

(今回もツイッターに書こうとして途中でやめてブログに移したのでうが、現在5300字あります、もうツイッターやめろよって感じですね笑)

あーあと言い忘れた、16:08-からのもとに戻っていくところ、めっちゃ音がめっちゃダフトパンクっぽくて笑っちゃった。

youtu.be

 終わり!